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DUALSHOCK 4をPCで使用するためのソフト「DS4 To XInput Wrapper」

DS4 To XInput Wrapper 14 デジタルツール
DS4 To XInput Wrapper 14

今回は、PS4用のパッド「DUALSHOCK 4」をPCで使用するためのソフト
「DS4 To XInput Wrapper」について解説します。

はじめに

様々なサイトで既に解説され尽くしているとも思いましたが、
使用上の注意点を含めて整理しながら解説をしてみようと思います。
使用OSは、Windows 7 Ultimate Service Pack 1 64ビット版です。

ソフトウェアのダウンロード

ファイルは以下のサイトからダウンロードできます。
DS4 To XInput Wrapper – PCSX2 Forums

#1の下にある「Attached Files」の一番下「DS4Tool 1.2.2.zip」が最新の安定版です。

今回はバージョン1.2.2のダウンロードおよび解説はおこないません

一部の解説サイトでは、バージョン1.2.2ではBluetoothでの接続に問題があるとの事で、
ワイヤレス運用ができないものかと思い、開発中のバージョン1.3 RC3を
ダウンロードしてセットアップしてきます。

先ほどの#1の左上にある、作成者部分からユーザ情報を表示させます。

Signature(署名)欄の「Development」にある「DS4 1.3 RC3」をダウンロードします。

なお、RC3はRelease Candidate 3の略で、リリース候補第3版となります。
バグなどが修正されたリリース間近のバージョンなので、問題も起きにくいと思います。

リンクからはZIPファイルがダウンロードできます。

ファイルを解凍すると、以下のような構成になっています。

また、「Virtual Bus Driver」フォルダはこのようになっています。

ドライバのインストール

始めに、「Virtual Bus Driver」フォルダの「ScpDriver.exe」を実行し、
ウィンドウ右下の「Install」ボタンをクリックしてドライバをインストールします。

ドライバのインストールに成功すると、「Install Succeeded.」が表示されます。

別バージョンのドライバがインストールされていたり、
「MotionJoy」がインストールされていると失敗することがあるようなので、
その場合は「Force Install」にチェックしてインストールすると成功するようです。

DUALSHOCK 4 のペアリング

次に、DUALSHOCK 4とPCをBluetoothで接続します。
ダウンロードしたファイルの「DS4Tool.exe」を実行して、ソフトを起動します。

続いて、WindowsのタスクバーにあるBluetoothマークを右クリックし、
「デバイスの追加」を選択します。
次いでDUALSHOCK 4の[SHARE]ボタンを押しながら[PS]ボタンを押して、
コントローラをペアリングモードで起動します(ライトバーが点滅します)。

「Wireless Controller」を選択して「次へ」をクリックして、
PCにコントローラのペアリングとドライバのインストールをおこないます。

正常にインストールできると、このような画面になります。

ここで、DS4 To XInput Wrapperにも認識され、
MACアドレス / バッテリー残量 / タッチパッドのモード / 接続方式 が表示されます。

実際に設定や操作するコントローラは、「Wireless Controller」
と同時に追加される「Controller (XBOX 360 For Windows)」の方になります。
Wireless Controller : DUALSHOCK 4 の実体
Controller (XBOX 360 For Windows) : DS4 To XInput Wrapper のエミュレーション

DUALSHOCK 4 の設定

DUALSHOCK 4が認識されると「Options」が有効になり、細かな設定が可能になります。

今回使用した環境では、「Light Bar Color indicates battery level」
(バッテリー残量に応じてライトバーの色を変化)が設定時以外に機能しませんでした。
一方、その下にある「Flash pattern indicates battery level」
(バッテリー残量に応じてライトバーの点滅を変化)は再起動後も使用可能でした。

ホットキーも覚えておくと便利なので、主要機能を載せておきます。

コントローラの操作 機能
[SHARE]ボタン + [PS]ボタン コントローラのペアリング(Bluetooth)
[PS]ボタン コントローラの接続(Bluetooth)
[OPTIONS]ボタン + [PS]ボタン コントローラの切断(Bluetooth)
タッチパッドに触れる + [OPTIONS]ボタン 次のタッチパッドモード
タッチパッドに触れる + [SHARE]ボタン 前のタッチパッドモード
2本指でタッチパッドを上下に動かす 上下スクロール(マウスホイール)

タッチパッドは、感度が高い上に有効な用途がなかったため、私は無効化しています。

コントローラの調整

DUALSHOCK 4の設定が終わったら、引き続きWindows側のコントローラ設定をおこないます。

DS4 To XInput Wrapper にある「Controllers」リンクをクリックします。
(デバイスとプリンターからゲームコントローラーの設定を選んでも行けます)

Windowsのゲームコントローラーの設定が表示されるので、
「詳細設定」ボタンをクリックします。

優先デバイスの設定画面が表示されるので、
「Controller (XBOX 360 For Windows)」を選択して「OK」ボタンをクリックします。

次に、ゲームコントローラーの設定から「プロパティ」ボタンをクリックし、
「設定」タブをクリックしてコントローラの微調整をおこないます。

「ゲームコントローラーの調整」から「調整」ボタンをクリックして調整を開始します。

デバイスの調整ウィザードの開始

調整ウィザードを開始します。「次へ」をクリックします。

コントローラの全てのボタンに触れていない事を確認し、[○]ボタンを押します。

[のアナログスティック]を一杯に倒して、何周か回してから[○]ボタンを押します。

再びコントローラの全てのボタンに触れていない事を確認し、[○]ボタンを押します。

[L2トリガ]と[R2トリガ]を交互に(同時押しはダメ)一杯に引いた後、[○]ボタンを押します。
[のアナログスティック]を左右に一杯に倒してから、[○]ボタンを押します。
[のアナログスティック]を上下に一杯に倒してから、[○]ボタンを押します。

「完了」ボタンをクリックして、調整を完了します。

PSO2での使用

後は、他のコントローラと同様に、PSO2での設定となります。

使用上の注意事項

次のとおりに使用しないと、PSO2でコントローラが認識されなくなります。
  • PSO2の起動前に、DS4 To XInput Wrapperの起動と
    DUALSHOCK 4の接続/認識が完了していること
  • PSO2のプレイ中にBluetoothを切断しないこと(有線時除く)
  • PSO2のプレイ中にBluetooth⇔有線接続を変更しないこと

PSO2からコントローラが認識されなくなると、
PSO2を再起動しない限り操作ができなくなります。

Bluetooth接続中に、DUALSHOCK 4を充電器に接続/切断しても操作は可能でした。

ちょっと便利に使う小技

Windowsの起動時に自動実行し、
ウィンドウ表示させずにタスクバーに常駐させる方法です
  • 「DS4Tool.exe」のショートカットを、「スタートアップ」フォルダに作成する
  • 「DS4 To XInput Mrapper(DS4Tool.exe)」のメインウィンドウにある
    「Start Minimized」にチェックを入れる
この状態でWindowsを起動すると、
自動で起動してタスクバーにアイコンと通知が表示されるようになります。

「DS4 To XInput Mrapper(DS4Tool.exe)」のメインウィンドウは、
ウィンドウの「×」ボタンで終了、「_」ボタンでタスクバーに格納されます

おわりに

DUALSHOCK 3と比べて、PCとの親和性が高く比較的簡単に使えるようになっています。
DS4 To XInput Wrapperの作者の方が、
「私はもはや積極的にこれを開発していないので、他のフォークをチェックしてほしい」
と発言していることから、今後のバージョンアップはほぼ見込めません。
大きな問題も今のところなさそうですが、プログラムの保守に課題がありそうです。

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